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カリフォルニア州で保険に入っていないドライバーにぶつけられたら?
10.21.2025 | ブログ

カリフォルニア州における交通事故関連法規について
カリフォルニアでは、交通事故の当事者の約6人に1人が「無保険ドライバー (Uninsured Driver)」だと言われています。
自分がきちんと自動車保険に入っていても、保険に入っていない相手の過失で事故が起きた場合、修理費や治療費は誰が払うのか… 不安になりますよね。
そんなときに助けになるのが、UM/UIM(無保険・少額保険ドライバー特約)です。
これは相手が保険に「加入していない」または、加入はしていても「補償が不十分」な場合に、自分の保険から補償を受けられる特約です。
この記事では、無保険 (Uninsured) または少額保険 (Underinsured) ドライバーの過失による事故で怪我をした場合の対処法をわかりやすく説明します。
カリフォルニア州の自動車保険の基本
カリフォルニアは「過失 (At-Fault) 制度」を採用しています。つまり、事故を起こした側が損害賠償の責任を負うという仕組みです。
法律で定められた最低限の保険加入額 (Minimum liability) は以下の通りです (2025年度)。
- 1人のケガまたは死亡:$30,000
- 2人以上のケガまたは死亡:$60,000
- 物損:$15,000
しかし現実には、約16〜17%のドライバーが保険に加入していないため、どんなに大きな怪我をさせられても、一切の補償を得られない可能性があります。
このため、自分を守るための保険 (UM/UIM 特約) に加入しておくことが非常に重要になります。
自分の保険が頼みの綱に — UM/UIM 特約とは
UM (Uninsured Motorist) 特約
無保険のドライバーにぶつけられた場合に、自分の保険会社から補償を受けられる制度です。
- UMBI (身体補償):医療費、仕事を休んだ分の収入、痛みや苦しみに対する補償。
- UMPD (物損補償):相手車両が特定できる場合、最大$3,500までの修理費をカバー。
UIM (Underinsured Motorist) 特約
相手が少額の保険しか持っておらず、損害を十分に補えない場合に差額を補償します。
たとえば治療費が$50,000なのに、相手の保険が$30,000までしか補償しない場合、残りの$20,000をUIM特約でカバーすることができます。
弁護士に相談するメリット
「自分の保険会社だから安心」と思うかもしれませんが、保険会社もビジネスです。
支払いを最小限に抑えようとすることもあるため、あなたの保険会社が“相手側”のような立場になることもあります。
経験豊富な弁護士に依頼すれば、保険会社との交渉や必要書類の準備などを任せることができ、正当な補償を受けやすくなります。
まとめ
保険未加入のドライバーにぶつけられたときは、誰でもパニックになります。
でも、あなたの保険(特にUM/UIM特約)こそが最大の味方になります。
事故後は落ち着いて、以下のステップを確実に行いましょう。
- 安全確保
- 証拠収集
- 警察報告
- 保険会社への連絡
保険会社とのやりとりに不安がある場合は、ぜひ弊社へご相談ください。
正しい手順を踏めば、金銭的にも精神的にも、きっと前に進むことができます。